誰もが始めは新人だった [社会]
入学式や入社式のシーズンだが、誰もが始めは新人だった。それが、数年もすれば慣れてしまい新人の頃の緊張感が無くなる。それはそれで良い事なのだが「初心わするべからず」でもある。ベテランになれば新入社員をはがゆく感じて、つい説教も出てしまう。私が高校生の時に通学路で見た光景が忘れられない。それは新入社員が路上で初老の上司にくってかかっていた。営業の挨拶廻りか何かだったのだろう。その時のセリフが「僕のどこが生意気なんですか!」だったが、私は「そういう口の利き方も生意気なのが何故解らないのだろうか?」と可笑しくなってしまった。初老の上司は「こいつには何を言っても無駄だな」と考えているようで、苦笑いしているばかりだった。どちらが正しいのかは解らないけれど、新入社員は組織の一員になったのであり、会社には上下関係があるのだから、このセリフは頂けない。上司に納得出来ないならば、冷静に自分の非がどこにあるのか上司に聞けば良い。
もう一つの光景は私が勤めていた頃に電車内で見たのだが、スーツ姿の女性の上司が新入社員に「そこを直しなさい、と私は言ってるの!」と説教していた。「私の言ってる事が解る?」と言っても新入社員は黙ったままだった。彼は何故怒られているのか理解出来ていないのだろう。女性に説教されるのも不愉快そうな顔だった。私は「彼は会社を辞めてしまうのかなあ」と感じながら聞いていた。冒頭の生意気な新入社員の話しと同じで、言う方も言われた方も、感情的になってしまうと伝わるものも伝わらなくなってしまう。少なくとも、新入社員は先輩の苦言を素直に受け止めるべきではないのかな?と思う。苦言に対して自分の考えを述べ、上司の考えを聞く必要がある。それでも納得出来なければ、会社など辞めてしまえば良いのだから(おいおい)。
私は入社して3年後に会社説明会を数年間やらされた。50人ほど集まった入社希望の新卒者にどういう会社なのかを会社の会議室で説明するのだが、説明する前に私がお辞儀をすると会場の新卒者達もいっせいに頭を下げる。そして彼等が頭をあげた瞬間、顔に「私はこの会社にどうしても入りたい」という熱意がどれだけあるのかが出てしまう。もう、目を見ただけでどんな気持ちで説明会に来たのかが解ってしまい、入社試験や面接など不要ではないかと思ってしまった程だ。昔、娘がアルバイトを捜していた時に面接しては不合格の連続で落ち込んでいた。面接でどんな事を尋ねられ、それに対しどう応えたのか娘に聞くと普通だった。普通という事は誰でも良い訳で、娘でなければという理由が無い。なので前述の話しをして「嘘でも良いから、このアルバイトがどうしてもやりたいんです、という顔をして面接を受けたら?」とアドバイスした。明日は花屋のバイトの面接だと言うので「この季節はどんなお花が売れるんですか?ぐらい聞きなさい」と言ったら「そんな事を聞いて来たアルバイト志望者は君が初めてだって店長に言われた」と娘が後日話してくれた。娘はどうせ落ちると思いその後も別のバイトの面接を2,3受けたらしいのだがすべて合格したと話してくれた。「私が可愛いからかな?」と数日前の落ち込みが嘘だったかのように完全に立ち直ってしまった。「可愛さも 中ぐらいなり 我が娘」(小林一茶からの盗作)
もう一つの光景は私が勤めていた頃に電車内で見たのだが、スーツ姿の女性の上司が新入社員に「そこを直しなさい、と私は言ってるの!」と説教していた。「私の言ってる事が解る?」と言っても新入社員は黙ったままだった。彼は何故怒られているのか理解出来ていないのだろう。女性に説教されるのも不愉快そうな顔だった。私は「彼は会社を辞めてしまうのかなあ」と感じながら聞いていた。冒頭の生意気な新入社員の話しと同じで、言う方も言われた方も、感情的になってしまうと伝わるものも伝わらなくなってしまう。少なくとも、新入社員は先輩の苦言を素直に受け止めるべきではないのかな?と思う。苦言に対して自分の考えを述べ、上司の考えを聞く必要がある。それでも納得出来なければ、会社など辞めてしまえば良いのだから(おいおい)。
私は入社して3年後に会社説明会を数年間やらされた。50人ほど集まった入社希望の新卒者にどういう会社なのかを会社の会議室で説明するのだが、説明する前に私がお辞儀をすると会場の新卒者達もいっせいに頭を下げる。そして彼等が頭をあげた瞬間、顔に「私はこの会社にどうしても入りたい」という熱意がどれだけあるのかが出てしまう。もう、目を見ただけでどんな気持ちで説明会に来たのかが解ってしまい、入社試験や面接など不要ではないかと思ってしまった程だ。昔、娘がアルバイトを捜していた時に面接しては不合格の連続で落ち込んでいた。面接でどんな事を尋ねられ、それに対しどう応えたのか娘に聞くと普通だった。普通という事は誰でも良い訳で、娘でなければという理由が無い。なので前述の話しをして「嘘でも良いから、このアルバイトがどうしてもやりたいんです、という顔をして面接を受けたら?」とアドバイスした。明日は花屋のバイトの面接だと言うので「この季節はどんなお花が売れるんですか?ぐらい聞きなさい」と言ったら「そんな事を聞いて来たアルバイト志望者は君が初めてだって店長に言われた」と娘が後日話してくれた。娘はどうせ落ちると思いその後も別のバイトの面接を2,3受けたらしいのだがすべて合格したと話してくれた。「私が可愛いからかな?」と数日前の落ち込みが嘘だったかのように完全に立ち直ってしまった。「可愛さも 中ぐらいなり 我が娘」(小林一茶からの盗作)
こんにちは!
いつも拝読させて戴いております。
当方も、ついつい自分の新人時代を忘れてしまって同じ想いの経験があります。
現役を退いて在宅時間が長いですが、今頃は街中で初々しい(?)新人の姿が見られるのでしょうネ
by LargeKzOh (2017-04-14 10:30)
拝読ありがとう御座います。私も新人時代は生意気で、つまらない仕事をやらされた時「私はこんな事をする為に、この会社に入ったんじゃありません!」と言ってしまい、その後は自分の実力を超える仕事ばかり任されて四苦八苦しました。口は災いの元、を身を持って体験してしまった訳ですが、結果ある程度の技術屋に成れたので後悔はしていません。でも、もう一度生まれ変わったら絶対に口にしない、と深く反省はしています。
by tonnura0919 (2017-04-14 18:01)