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豊田衆院議員のように激怒できる人が羨ましい [社会]

豊田衆院議員が秘書に浴びせた怒声や罵声が今でも私の耳にこびりついて離れないので困っている。怒鳴るだけでは足りずに暴行まで働いていたのだから恐ろしい。けれどもこれだけ激怒すれば、本人はすっきりするのではなかろうか?言われた方の身にもなって欲しいが、彼女にはそんな思慮は有る筈も無く、もしあるならばあれ程の激怒はすまい。自分の怒声や罵声でますます自分が興奮してしまい、エスカレートする一方だった。第三者がいれば、あれ程の態度はとるまいが、車内という密室である事も手伝っての狼藉(?)だった。彼女に限らず、最近イライラしている人を良く見かけるようになった。スーパー、コンビニ、デパート、レストラン、繁華街等々で聞く突然の怒鳴り声に驚く事が増えていて、昔はこんなに怒っている人をみかけたかなあと思う。社会が複雑になって、貧富の差も広がり、家族という枠組みも崩れてしまい、孤立感も手伝ってのやり場のない怒りが、あるトリガーで爆発してしまうのだろうか?


新聞に「人はなぜ怒るのか」という記事があった。それによると原因は”最近スマフォなどで情報が簡単に手に入り、ネット通販ですぐ欲しい物が買える便利な社会になったので、リアルな体験が減り、手間も惜しむようになり、結果や効率を求める傾向が強くなっている。なので自分の思い通りにならないことがあると欲求不満になりやすく、イライラしてしまう”のだと言う。怒りが湧き出て来るまでの順序だが”①出来事に遭遇②出来事の意味付け③怒りの発生”で、豊田議員の場合は”①支持者に送ったバースディーカードの宛先を間違えた②この秘書は仕事が出来ない人間で、私の評価を下げてしまう③怒りが発生し、罵声と暴力になる”と、まるで三段論法だ。注目すべきは”②出来事の意味付け”で、”自分の価値基準(コアビリーブ)が怒りに関係している。コアビリーブとは「~すべきだ」「~すべきでない」という基準で、例えば「電車は時刻通りに運転すべきだ」と考える人と「電車は遅れても仕方がない」と考える人では、電車の遅れに対して前者はイライラし、後者は感情を乱される事が無い”。そして”③怒りの発生”には”トリガー思考が関係しており「ばかにされた」「無視された」「恥をかかされた」などが代表例である。つまり、爆弾に例えればコアビリーブは火薬でトリガー思考は起爆装置にあたる”。肝心の怒りをコントロールする方法だが”①深呼吸や6秒待つ」「②絶対、必ず、は使わない」「③記録でパターンを知る」事が重要”。②は怒る相手に対して言葉を工夫する事で怒りの連鎖を防げるし、③は怒りを紙に記録しておく事でパターンを見つけて修正していく事で怒りを扱いやすくする効果がある、と言うのだが、①②はともかく③は怒りが蘇ってきそうで、私には少し疑問が残る。


私は怒りという感情は「喜怒哀楽」の中で一番最低だと思っている。なので、滅多に怒った事は無い。怒った後の自分が惨めで恥ずかしいし後悔しか残らない。怒るのをやめてしまったのは、何時の頃からだろうか忘れてしまったが、結婚がきっかけだったのかも知れない。私の鉄板ネタで「私は家内を怒った事はありません。怒らせた事はありますが。殴った事もありません。殴られた事はありますが」というのがあり、こちらは冗談のつもりで話すのだが聞く人の中には納得する人もいて困ってしまう。それはさておき、国民を怒らせるのなら、安倍総理の右に出る人はいないだろうな。今「こんな人たち」の怒りで日本中が満ち満ちているけれど、怒るべき時は怒って当然だ。「結婚生活で一番大切なものは忍耐である。(チェーホフ)」


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