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都会では スマフォが無ければ 生きられぬ [お笑い]

仕事に必要なので秋葉原に行き部品を購入する事になった。ネット通販も便利なのだが、電源スイッチや録音ボタンなどは実際に見て触らなけらば良し悪しの判断がつかない。朝、車で出勤して打ち合わせをしてから電車で行く事にしたのだが、家を出てすぐにスマフォを忘れた事に気が付いた。「スマフォが無くて困る事があるか?」と考えて見る。会社の玄関の自動ドアは外からは自社開発したスマフォのアプリで開けなければ中に入れないのだが、インターフォンで中の社員に話して開けて貰えば良いし、スマフォのスイカが使えないが切符販売機で買えば良い、乗り継ぎは所沢で乗り換えて池袋に出て山の手線で秋葉原で降りれば良い、会社への連絡は公衆電話ですれば良いだろう、と考えてスマフォを取りに家に帰るのを止めた。社長に「本当はわざと忘れたんじゃないの?」の声を背中に聞きながら秋葉原に向かった。予想していた以上に秋葉原で電子部品を売っている店が少なくなっている。駅前のごちゃごちゃしたお店は半分以上が閉店か別の品を扱う店になっていた。ラジオデパートも似たような物で寂しい限りだが、数少ない開いているお店で目的に近いスイッチを見つけた。押し釦スイッチには二種類あって”オルタネイト(押すたびにオンとオフを繰り返す)”と”モーメンタリ(押している間だけオン)”があるのだが、ボタンの色違いで両方欲しかったのだけれど、店頭にあるのは押した感じがモーメンタリーばかりのような気がして、店番のお婆さんに尋ねたら「この型番はオルタネートです」と譲らない。仕方が無いので押す感触は一緒で色違いのスイッチを2個買ったが、お婆さんは間違っていると思い、他店も回り同じような機能のスイッチでデザイン違いを購入するはめになってしまった。


買い物が済み、会社に真っ直ぐに帰るよりも少し遠回りになるけれども、出来れば購入した部品をお客様に見せに会社にお伺いして了承を得ようと考えたのだが、スマフォを忘れて客先の電話番号が判らないので、連絡を兼ねてその番号を教えて貰おうと考え、会社に電話を入れる事にした。私はいまだに会社の電話番号を覚えていない。スマフォを見れば良いし、覚える必要も無いからなのだが、スマフォがなけりゃあ話にならない。なので、その辺りはぬかりなく会社を出る時に自分の名刺を持って来た。ところが公衆電話が見つからないのだ。秋葉原には昔、酷い時は一週間に一度は来ており、赤や緑の公衆電話で会社に連絡を取っていた。昔の記憶を頼りに、「確かこの辺りにあった筈」なのだが、全く見当たらない。さんざん電気街を探したのだが見つけられなので、駅に行けばあるだろうと考えた。駅の改札口付近を探したが、そこにも無い。駅の案内所があったので尋ねると「駅構内には入らないんですよね?」と気かれたので、会社に連絡して追加購入があると嫌なので電車にはまだ乗れない。なので「ええ」と答えると、駅前周辺地図を差し出し「500メートル位歩いて昭和通りまで出れば公衆電話があります」と教えてくれたが、内心は「そんな遠くまで行かなくてもある筈」と思い、又もさんざん探した挙句、結局昭和通りでやっと見つかった。「素直に最初から来れば良かった」である。それにしても「炎天下で何をやっているんだろう俺は」。


公衆電話に10円玉を入れて会社に電話し、私の「お客様の電話番号を教えて」に、社長が「03-3311-」と答えたところで電話が切れてしまった。「えっ!10円で30秒位しか話せないのか!(後で調べたら区域内で58秒、30Kmまで27秒)」と驚きながら、再度10円を投入して残りの4桁を聞き出した。お客様に電話をしようとしたのだが、小銭入れには10円玉が1枚しか無くて、残りは100円玉だ。「途中で電話が切れては失礼だ」と思い「お釣りが出て来るかも知れない」と淡い期待を持って100円玉で電話をかけたのだが、生憎相手は出張中で通話時間は10円玉で十分間に合った。当然、お釣りなど出て来る筈もない。今時の公衆電話の表示には、10円玉、100円玉のどちらを何枚入れたのかはでてくるのだが、肝心のかけた電話番号や残り通話時間が表示されない。思えば、昔からそうだったのかも知れないが、通話が切れる前に警告音が鳴りお金の投入を促されたように思うのだが、今は何の前触れも無く切れてしまう。暑いので私も切れそうだった。愚痴を言っても始まるまい、スマフォを忘れた自分が悪いのだから。それにしても「都会ではスマフォが無ければ生きて行けなくなったんだなあ」と思い知らされた。「東京が 益々砂漠化 スマートフォン」


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