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ドレミの歌は明日はワガミの歌 [老後]

”アルツハイマー型認知症の母親が毎日にこにこして得意そうに歌う「ドレミの歌」
ミとソとラが抜けていて「ファはファイトのファ、シは幸せよ」と歌ってしまうので、
すぐに終わってしまう。けれど、記憶の歌詞にファイトと幸せが残ってて嬉しい”
という55歳の女性の投書が載っていた。一緒に歌うのだという。羨ましい限りだ。

こういった投稿を読むにつけ、明日は我が身だと思っているので、力をもらえる。

「ドレミの歌」はサウンド・オブ・ミュージックのなかでジュリー・アンドリュース
が歌っていた。日本語訳はペギー葉山、英語の歌詞などより優れていると思う。
この歌詞の中に”ドミミミソソ レファファラシシ ...”という箇所があるけれども、
メロディーの音階を表していて、音階を教えるのに秀逸な曲だなと感心する。



アルツハイマー型認知症だが、もの忘れからこの病気だと気付くことが多いらしい。
今まで日常生活で出来た事が少しずつ出来なくなって行くと言うが、思い当たる。

TVを観ていたら、蕎麦が食べたくなってたまに行く店の名前を思い出そうとしたが
出てこない。場所は判っている。そういえば、行く途中にも蕎麦屋があったっけ。
何ていう名前だったかな?とこれも思い出そうとしたが、出て来ない。看板を思い出
せば名前が出て来るかも。あれ?隣は何屋さんだったっけ?ときりがなくなって行く。

こういう時に簡単に諦めてしまうと、脳の回路の一部が切れたままで元に戻らくなる
のではないか?という恐怖もあり、必死に思い出そうとするがどうしても出て来ない。
このまま寝るのは絶対嫌なので、スマフォで調べたら直ぐわかり看板まで思い出した。

そうすると、何でこんな名前が思い出せなかったのか?と自分にがっかりする。
簡単にギブアップしてスマフォに頼るという卑怯な手を使ったのも悔しかった。



こんな事を考えていられる間はまだましなのだろう。悔しい感情も湧かなくなったら?
蕎麦ってなんだっけ?なんて事にならないようにしたいのだけれど、その自信が無い。

投書のお母さんは”ファイトのファと幸せのシ”を覚えていた。私はどうだろう?

この前日本人の元素発見で、久々に元素周期表を見たが意外と覚えている自分に
吃驚した。ただし、私の記憶した周期表は原子番号の21~30の列はなかった。
昔、小学生の息子に成績の悪さを叱ったら「昔の方が勉強が簡単だったんだ!」と
いう反論も、あながち間違いではないような気もする。歴史なんかもそうかな?

「元素周期表を覚えているぐらいなら、たまに行く蕎麦屋の名前ぐらい覚えとけよ!」
と自分の脳みそを叱りつけたくなるが、叱れば叱るほど萎縮して小さくなるので止め。



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