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私はペットになりたい [老後]

新聞のチラシを見ていたら、A4サイズで「猫を探しています」のチラシが入っていた。
こんなチラシを見たのは初めてで、飼い主の必死の思いがチラシから伝わって来る。
チラシは上質の光沢紙で、葉書大の写真が2枚あって、どちらも元気が無い様子だ。
名前はこうし、メス(避妊済)で推定8歳、模様、性格、連絡先と携帯番号があった。
「見かけた方はご連絡ください。どんな情報でも結構です」とゴシックで書いてある。

多分、自分でプリンターで印刷し新聞販売店に持ち込んだのだろう。手作り感がある。
このチラシ、折込で各家庭に配達してもらうと1枚3.5円かかる。高いか?安いか?

このチラシで気になったのが謝礼がどこにも無い事、それはさもしい私だけの発想か?



昔、家内の実家が隣の市へ家族で車で遊びに行き、車上荒らしにあってしまった。
被害はハンドバックと子供の夏休みの絵日記だった。ハンドバックはともかくも、
子供の絵日記に価値はあるまい。きっとどこかに捨ててあるはずと考えて地方新聞に
広告を出したところ、電話連絡があり「拾った人を知っている。電話番号はxxxx」
喜んで電話したら、市役所の番号だったという。いわゆる愉快犯というやつだ。

猫の捜索チラシを出した人が、不愉快な目に遭っていなければ良いがと心配になる。
それほど、バレなければ人の不幸を喜んで悪戯のネタにする人間が結構いる。

私の住んでいる町内には広報スピーカーがあり、2週間に一度は老人の行方不明の
アナウンスが流れる。警察も人間なら、相手もしてくれるがペットは駄目なのだろう。
最も昨今の警察はストーカー被害で助けを求めても相手にしてくれず、身内の不祥事
を始末するのに手一杯で、ペットどころではないだろうなと皮肉の一つも言いたくなる。



迷い猫を拾ったので飼ってはいるけれども、飼い主は心配しているだろうから返して
あげたいが、連絡先が解らないのでどうしようも無い。そんな人へのチラシだろうか?
私も昔猫を飼っていたが、万が一の為に首輪に電話番号と名字を書いておいた。
良いアイデアなので、私は自分の下着に書いておこうかな?と思い始めている。

こういう風に飼い主に愛されているペットが羨ましい。熊本大震災等でもわかるが
ペットは家族どころか家族以上に愛されている。言葉が通じないからだろうか?
もしそうならば、それはそれで問題ではあるのだが、今の日本の現状はそうなのだ。

私が行方不明になったら、家族は捜してくれるのだろうか?何日後からなのだろう?
チラシも出してくれるのだろうか?西部劇の指名手配ではないけれど、過去の家族へ
の酷い仕打ちが列挙してあり、謝礼額はそこそこで、生死は問わない、とありそうだ。



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