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立て板には水よりダイソン掃除機 [教育・生活]

娘から連絡があり「ダイソン掃除機を壁に取り付けたんだけど、取れてしまった」
という。「ああ、そうですか」で済めば良いのだが、それで済む筈が無いのは毎度
の事なので「どんなネジでどんな壁に取り付けたの?」と訊いたら「写真を送るから
見て下さい」というので、送って来た写真を見たら取れて当たり前だよと思った。
真っ白な壁に、小さな皿木ネジで充電器を取り付けていた。壁は石膏ボードなので
石膏ボードを留めている木枠に取り付けなければ、ぬかに釘なのだ。壁を丁寧にた
たいて行けば、硬い音がするところがあるので、そこを狙わないと駄目なのだ。
ちなみに、壁の木枠を探す機械も売っているけれど、値段も高く使用頻度は低いので
無駄な買い物だと思う。取り付けネジも付属していないので、適当なネジを選んだ
という。日本のメーカーなら取り付けネジは付属していると思う。メーカー名こそ大損
だが、こんな所をケチって大儲けしているのではないか?と突っ込みたくなる。
それにしてもダイソンは日本住宅事情を熟知しているのだろうか?と疑ってしまう。



全ての女性とは言わないがこういった作業が苦手な女性が多い。男性にも結構いて、
「うちのダンナは全く使えねえ!」とお嘆きの主婦も多いのではないかと思う。
私は自慢するが、自転車の後輪のタイヤを交換する事が出来る。時々、交換後ネジ
が余っている事はあるけれど、パンク修理などは嫌という程自分でやっている。
自転車屋さんに持って行けば、パンクは1000円タイヤ交換は部品代込みで3000円
ぐらいか?安い自転車なら7~8000円で買えてしまう時代なのでくじけそうになるが、
物を大切にするように育てられたので、修理して使える物なら修理して使う習慣が身に
付いている。正に”お金の不足は時間と手間と技術と努力でカバー!”である。
私は技術も話術もあるので娘にどんな物を作るかを説明するのは立て板に水である。

実はバイト先にダイソン掃除機があり、時々私も使っていた。音が少しウルサイが
良く出来ていると思う。コードレスなので気軽に掃除しようかな?という気になる。
この掃除機は壁に充電器を取り付け、使っていない時に充電する構造になっている。
バイト先の社長が作ったのだが、壁に充電器を取り付けるのではなくて板に付けた。
こうすれば、掃除機の置き場所が固定されず都合の良い階に移動して使えて便利だ。
さすがにケチじゃなかった苦労人の社長だけあって、板は化粧板ではなく単なる板。



ネットで調べて見たら、意外に壁に付けられなくて悩んでいる人が多い事を知った。
壁に取り付けると、当然だが壁に穴があいてしまう。持ち家なら何をやっても構わ
ないが、賃貸ならばためらってしまうだろう。中にはそんな事はお構いなしで取り
付けるガサツな人もいる。その一人が我が娘なのだけれど、一体誰に似たのだろう。
立て掛けスタンドなる物も売っているが、7000円とちょっと高いので購入するのを
ためらってしまう。自作した人もいて、ホームセンターで1800mmの板を購入し、
1300、350、150にカットして貰い、ネジと釘で350の板を床板にして、150の板は
直角の補強用に使って1300の板を立てる構造だった。ご理解頂けるだろうか?
自分の文章力の無さを棚にあげ申し上げるのは恐縮だが、この文章で解る人は作れ
るが、解らない人には作れない。作れてもネジと釘が小さいと強度が足りなくなる。

なので私が娘に作った物を紹介する。娘の家の近くにスーパービバホームという店
があったので、材料はすべてこの店で調達した。買った物は高さが1820mmで
幅150、厚さ15のちょっと綺麗な板が1410円、すべり止めは安心コーナー
というウレタン製で4個で488円、それを板の4隅にとめる両面テープが189円。
(すべり止めは100円ショップで子供をテーブル角で怪我を防ぐので十分です)
32円だして、1820mmを1500mmにカットして貰った。作業は充電器を2本の
ネジで留めて、4隅にすべり止めを付けるだけ。このネジでお悩みの方が多い
ようだが、皿木ネジより丸頭木ネジがお奨め、何故なら充電器を押さえる面積が
広いからで、充電器の穴に入る出来るだけ太いネジが良い。長さは板厚が15mm
なのでこれ以上長いと板を突き抜けてしまうので注意が必要。使用するときは左手
を軽く板に添えなければならないけれども、十分実用になると思う。予算が許せば
もう少し板幅があった方が安定する。高さが1300でも良いのに何故1500に
したかというと、付属品を入れるカゴ等を取り付けたかったからで、そうでなければ
もっと短い板を購入すれば安く出来る。自立は出来ないので、子供が暴れたりす
ると倒れて頭などにあたるけれど、それも子供をしつける一環に利用すれば良い。

娘が「ありがとう!お釣りはいらないからね!」と言って千円札を1枚渡して来た。
「お釣りどころか赤字だよ!」と言いかけたが止めた。親は何時でもダイソンガイ。


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