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一つで~も万引き♪ [社会]

朝のTV番組で「万引き」を取り上げていて、その内容だが”コンビニの店長が、ある客の度重なる万引きが腹に据えかねて、防犯カメラに写った客の写真に「万引き犯」という大文字を付けて店の入り口に貼り出した。だが、「どんな理由でも許されない行為」と本社から指導が来て剥がさざるを得なかった”のだそうだ。万引きの被害額だが年間約4600億円、これは特殊詐欺の被害額約410億円の10倍以上にあたるので特殊詐欺以上に深刻な犯罪である。又、「万引き犯と示談をしては駄目」と本社から言われており、捕まえたならば必ず警察に通報しなければならないので、盗まれた商品が戻ってくればまだ良いが、売り物にならなかったり、取り戻せなかった場合は店で補填しなければならない事になる。100円のガムを1個万引きされたとすると、それを取り戻すためにはガムを20~30個売らなければならないそうで、万引きで潰れてしまう店も多いのだろう。昔、私の街の本屋でも万引き犯が写っている貼り紙があった事を思い出した。街の小さな本屋などはそうでなくても経営が苦しいのに、万引きが多ければ簡単に潰れてしまうのだろう。


私が良く行くお酒のディスカウントショップの入り口に、貼り紙がしてあるのに最近気がついた。「万引きで苦慮しております。大きなショッピングバッグや紙袋等を持ち込まないで下さい」と書いてあった。酒にも色々あるけれど、缶ビール1本程度ならともかく、酒は重いし日本酒などの一升瓶などは大き過ぎて万引きするにも目立ってしまうので、酒屋は万引き被害などあまりあるまいと私は考えていたのだが甘かった。ウイスキーなど1万円を越える品もざらにあるので、1本万引きされただけでも大損害だろう。レジを終えて出ようとしたら、又張り紙が目についた。「カートが盗まれて困っています。見かけた方はお知らせください」と書いてあった。酒屋のカートは結構大きいので、普通乗用車には載らない。ライトバンか、徒歩で押して行ったのだろうか?ホームセンターなどで、あたかも精算を済ませたような顔をして、堂々と盗品を積んだカートを押して店から出る手口の万引きをTV番組で見た事があるけれど、酒屋がカートだけ持ち去られたのならば持ち去った人はそれが犯罪になるとは思ってもいないのだろう。TV番組で観たのだが英国のショッピングカートの総数は約200万台、そのうち約40万台が行方不明ではないかと言われており、路上や川などに放置されたカートを回収するのは自治体の責任で、持ち主であるスーパーマーケットは罰金を払ってカートを引き取る。スーパーもコインを入れないと鎖が外れないカートに換えたいのだが、他の店に客が流れるのが怖くて対策出来ないのだそうだ。礼儀正しい紳士の国だと思っていた私の英国へのイメージが壊れてしまった。


なぜ「万引き」というのか?というと「万」という漢字はただの当て字で、語源は「間引き」から来ており江戸時代から使われていた言葉で、店に並んでいる商品を間引いて盗むことからこう呼ばれるようになった。一方で「一回味をしめると、何回も繰り返してしまうから」という説もあり、こちらの方が説得力があるような気がする。よくTVでスーパーの万引き犯を捕まえる番組を見かけるが、捕まった犯人はお金を持っている場合が多く、「お金を払えばいいんでしょ!」と開き直る。万引きを軽い気持ちでやってしまうのだろうが、立派な窃盗罪だ。常習犯は一種の病気で窃盗癖(クレプトマニア)と呼ばれており、こうした病的な人たちは罰則では再犯防止ができないので医療的対応が必要になる。「万引きは 覚醒剤より 恐ろしい」(ネットから盗んだ川柳ではありません。爺(自)作です)。


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