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左右ある物は鍛えておこう [老後]

バドミントンメンバーの30代の若者が右腕を痛めて約1ヶ月休んでいる。
車のハンドルを握る事も出来ないので、かなりの重症だ。「テニス肘?」と訊いたら、
腕を捻って筋を違えてしまったという。通院中だが、復帰までに時間がかかりそうだ。
若いので直ぐ完治するだろう。つくづく羨ましいと思う。年寄りはそうは行かない。

こんな時に左腕が使えたら良いのになあ、と思うが簡単には右腕に置き換わらない。
普段鍛錬していれば良いのだろうけれど、そんな準備が良い人がいるのだろうか?



昔読んだ伊丹十三の本に、彼が左利きに憧れて下宿に帰る途中に煮豆を購入して、
部屋に帰り左手に持った箸で豆を掴む練習をした、という話があったのを思いだした。
どうなったのか?までは残念ながら覚えていないが、そこそこ成果はあったと思う。
「劇団ひとり」がこの方法でダイエットをしているというが、効果は疑問だ。

ネットで調べると人間は本来両手使いらしいが、道具はどちらかの手で使う物が多い。
なのでどちらかを利き手にする必要がある。親の所作を受け継いで子供は育つので、
自然に右か左のどちらかになるが、右の方が9割と多いので益々右利きが多くなる。

珍しいからだろうか?サウスポーに憧れている人は多い。「私の彼は左利き」という
歌があるように、左利きは格好良く見える。ポール・マッカートニーなんかそうだし
ジミー・ヘンドリックスもそうだ。松崎しげる、はなわも入れておいてあげよう。

息子は幼稚園児の頃は左手で食事をしていた。無理に右利きにすると良くないという
事を聞いていたので、そのままにしておいた。小学校3年から書道教室に通い始めた。
習字の先生に「とめ、はらい、はねなどが書きにくいので右手で書くようにしなさい」
と言われたので、仕方なく文字は右手で書くようにはしたけれど、見ていると辛そう。
「俺、左の方がきれいな字がかけるんだけどな」と息子が言うので、書かせてみたら
どちらの手で書いても汚い字だった。なので食事をする時も右手を使うようにさせた。
早く決断しないと、左右どちらでも駄目な人間になってしまうと思ったからだ。
今でもビンの蓋を開ける時など左手でないと力が入らないと言うので、本来は左利き。



両手使いに感心を持ち始めたのは、バドミントンメンバーの怪我よりも前からだ。
”脳卒中で麻痺して体が自由に動かなくなったらどうしよう?”という不安からだ。
私は高血圧なので可能性は非常に高く、その上最近はプッツンするニュースが多い。
人間に左右あるもの、例えば、目、耳、手、足などは半身不随や事故にあっても
運がよければもう片方があるので、それを使えば良い訳なのだけれども。気休めか?

目が二つあるので、老後に備えて右目しか使わなかった男がいた。右目が弱くなった
ので左目に替えたら、知っている人が誰もいなかった。という笑い噺があるけれど、
両目で見ていた人を「どなた様でしたっけ?」と訊くようになりそうな自分が怖い。
こう訊かれて、「あなたの息子でがんす!」と言ったのは”たそがれ清兵衛”だった。




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