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消えて行ったチェーン店 [社会]

バドミントンのガットが切れてしまったので、張り替えを頼もうと「スポーツカムイ」に行った。このお店には、もう十年以上も前からお世話になっている。我が家の近くには「 ヴィクトリア」というスポーツ店もあるのだが「スポーツカムイ」に比べて高いので、何時もこのお店に行く。ガットが切れたラケットは数年前に「ハードオフ」で偶然見つけ、新品で買えば2万円程度なのだが中古なので新品同様を5千円で購入出来た。私にはお気に入りのラケットで、これが無ければそうでなくとも弱い私が、益々弱くなってしまうので、毎週土曜日の活動には何時もこれを愛用している。なのでフレームが傷だらけになってしまい、もう4回目の張り替えになるのだが、張り替えをお願いする度に「このフレームではガットが張れないかもしれない」と言われた。今日もお願いしたら言われるかな?と思ったら、案の定男性店員がフレームの傷を無言で眺めている。「前にも2度、この状態で張り替えをお願いしていますので、大丈夫だと思います」と言ったら、背後から突然女性の声で「前に張れたからと言って、今度も張れるとは限りません!」と強い口調で会話に割り込んで来た。「目の前の男性店員と話しをしている最中に、何の断りも無く突然背後から口を出して来るのは失礼だろう!」と言いたかったのだが、「駄目ならば諦めますから、とにかく張って見て下さい」と言うと「失敗してもガット代はお返し出来ません!」と言うので「承知してますから、お願いします」と頼んだ。翌日受け取りに行き、男性店員から無事に張り替えたラケットを受け取る事が出来たが終始無言だった。嫌味のつもりで「有難う御座いました」と言ったのだが、反応が無かった。「これではどちらが客だか判らないなあ、この店潰れるかも」と思う。


私がそう思ったのは、店内が「品物が客が触ったままで、整理整頓されていない」「切れたままになっているのに補充されていない品物が多い」「娘が靴を買おうとしたら、サイズが飛び飛びで補充されていないので諦めた」「店の規模に比べてやけに店員が多い」「店員に愛想が無い、活気が無い、無口」等々の理由である。昔、あるお店で全く同じ印象を受けたのを思いだした。「おもちゃのハローマック」で、一時は全国に396店舗もあったそうだが、2008年7月に無くなってしまった。田舎に帰った時に子供の玩具を買いに良く立ち寄ったのだが、「トイザらス」が日本に進出して来た頃から、行く度にお店に活気が無くなって行くのが判った。店員は気が付かないのかも知れないが、客は意外と敏感で、サービスが落ちて来れば尚更だ。店に勢いが有る時は、次々と店舗が増えて店内にも活気が溢れているが、勢いが無くなれば活気も無くなり、悪循環になってしまうのだろう。こういったチェーン店は居酒屋、飲食店、ファーストフード店に多く、昔あれだけの勢いがあったのに、今は無いか細々とやっている店が多い。「養老乃瀧」「ビデオ安売王 」「牛丼太郎」「ドムドムハンバーガー」「雑貨屋ブルドッグ」「SHOP99」「ダイクマ」まだまだあるのだが、きりが無い。


私の大好きなTV番組の一つにTV東京の「カンブリア宮殿」があり、様々な分野から今勢いのある企業を紹介してくれる。登場する経営者が口を揃えて言うのは「お客様の為に..」である。極普通で当たり前の事なのだが、社員にまでこの理念を浸透させるのは難しいし、維持するのも至難の業だろう。人はすぐに環境に慣れてしまい、慣れれば手抜きをしたくなる。一旦そうなってしまったら、元に戻すのは難しい。過去にあれだけ繁栄したのに、今は見る影も無い企業が多いのはそのせいではあるまいか?「カンブリア紀」とは”今から約5億5千万年前に地球で起きた生命の大爆発で、次なる進化を求めて生物が一斉に誕生した時代”の事で、番組内容もタイトルにふさわしい。この番組で紹介された店に限らず、どんなお店も何時かは無くなる。それは仕方が無いし、様々な理由がある。それでも、客が多少の我慢をすれば少しだが店を長持ちさせる事は出来るだろうし、店も変わるかも知れない。なので、私は神様ではなく客なのだから、もうしばらく「スポーツカムイ」にお世話になろうと思っている。「世の中は 神様ではなく お互い様」


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