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かわいいい老人 ハイカ~イ♪ [老後]

1962年に中尾ミエがアメリカの人気女性歌手コニー・フランシスが出した曲「Pretty Little Baby」をカバーして大ヒットした「可愛いベイビー ハイハイ」、勿論「ベイビー」は赤ちゃんではないのだが、「ハイハイ」を「這い這い」と勘違いしている方もおいでになるようだ。日本語の歌詞の後半に「恋をするって素敵じゃない」「今すぐ逢って そして言って 忘れられぬあの言葉 Pretty Little Baby」とあるので、恋愛関係にある女性が男性に「ベイビー」と呼んで貰いたいという歌なのだ。それでも親が赤ちゃんをそう呼ぶのも暖かさがあるし良い歌なので、ベビー用品店などでBGMとして良く流れているそうだ。

「ベイビー」は皆、可愛いのだが「老人」はどうだろう?というのは、新聞の投稿に”バスの中で初めて席を譲られた。譲ってくれた女性は「お座り下さい」と席を立ち、私から逃げるようにバスの後部座席に移動した。その折、私はバスが揺れるので足を踏ん張り、小銭を捜す為に、ぶつぶつ言いながら財布をまさぐっていた。私の姿やしぐさが、いかにも老人臭く、薄気味悪い老人と思われたのだろうか?私達の様子を見ていた妻は帰宅後「連れ合いとしてはショックだわ。他人から見ればやはり年寄りなのかなあ」と嘆いた。一方で「年のせいではないわ。元々あなたはよその人からうっとうしがられるタイプだから」と私の慰めにもならないことをつぶやく。私自身はその時は「えっ!私ですか?」と驚き、最初は「いえいえ」と固辞したのだが、「そんなに年寄りではない!」と言うのはもう無理なのかも知れない。この日は他人の厚意を素直に受け入れる「かわいい老人」になれ、という忠告の日だったのかな”とあった。投稿された方は今年で数え年で70歳で古希を迎えた兵庫県の男性だった。「今まで年寄り意識など念頭になかった」ともおっしゃっているのだが、こう思っている老人は全国に沢山おいでで、もう少しで65歳になる私もその一人で、表面はともかく、70歳になろうが80歳になろうが心の中では「年寄り扱いするな!」と思い続けるのだろう。そう思わなければ、ますます老人臭くなってしまう。それにしても奥様の嘆きは「元々あなたはよその人から(も)うっとうしがられるタイプ」にあるのだろうから、彼は老人扱いされた事よりも、この言葉の方に深く傷ついたのではあるまいか?。


「かわいいお婆ちゃん」というほめ言葉があるけれど「かわいいお爺ちゃん」も成立するのだろうか?男性に「かわいい」は似合わないような気がする。それでも老夫婦の「かわいいお婆ちゃん」には「かわいいお爺ちゃん」が相応しいのだろう。それにしても「かわいいお爺ちゃん」になるには、ユーモア、趣味、見た目、清潔が必要なのだそうで、私には前半2つはともかく、後半2つが少々荷が重い。登場時に「何か問題ありますかね?」と容姿でまず笑わせるウクレレ漫談の「ぴろき」というお笑い芸人がおいでだが、ワンステージ最後に「つらくなったとき、苦しいとき、ボクの顔を思い出してください。何の役にも立ちません!」というけれど、彼のステージを見ていると何故か和む。自虐ネタが多いせいかも知れない。だから彼の顔は私の役に立っている。私も彼を見習ってヘアースタイルを「ちょんちょりん」にして「かわいいお爺ちゃん」を目指してみようかな?でも、そうしたらバスに限らずいろんな乗り物で先客にドン引きされる「危ない人」になってしまいそうだ。


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