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訂正でんでんは 訂正うんぬん に訂正 [教育・生活]

安倍総理が2017年1月25日の衆院の代表質問で、蓮舫民進党代表の質問に答弁した時に「訂正云々」を「訂正でんでん」と読み間違えてしまった事が話題になったのだが、私もやってしまいそうな読み間違いなので笑うどころか、気の毒になってしまう。とはいえ、一国の首相なのであるから批判されても仕方があるまい。安倍総理の国会答弁や演説にはすべて漢字にふり仮名がうってあるのだそうだが、「云々」は名詞や動詞じゃないので作成者の官僚もふり仮名を抜かしたのだろうと推測する。ついでに「云々」の意味だが、この場合は”引用した文や語句の後を省略するときに、以下省略しますの意味で、その末尾に添える語”である。そして”あれこれ批評すること。とやかく言うこと。”の意味も含まれているのだろう。同じ様な言葉に「どうたらこうたら」というのがあるけれど、国会の答弁には使えまい。官僚が作成する答弁書だが、水を飲むところも、顔を上げて賛同を求めるところもすべて指示が記載されている原稿の写真がネットに出回っていて、「我が国の政治をこんな人達に任せていて大丈夫だろうか?」と不安になるけれども、たかが読み間違いぐらいでめげてしまっていては政治家はつとまるまいし、気にもしていないのだろう。それにしても我が国の政治家の漢字力が低すぎる。


ここでこれ位は読めないと恥をかきそうだな、という漢字をネットからの引用で出題させて頂くと、「代替機(だいたいき)」「押印(おういん)」「月極(つきぎめ)」「荒療治(あらりょうじ)」「不世出(ふせいしゅつ)」「上下両院(じょうかりょういん)」「山車(だし)」と7問出したが、貴方は何問正しく読めただろうか?正解が8問なら天才か嘘つきで、逆に1問も出来なくても日本の首相ぐらいはつとまる。読み間違いランキングを紹介すると「貼付(ちょうふ)」「依存心(いそんしん)」「間髪(かんはつ)」「漸く(ようやく)」「早急(さっきゅう)」が1位から5位までだそうだ。逆に間違った読み方が定着してしまったのもあり、その代表が「輸入(正:しゅにゅう)」「捏造(正:でつぞう)」「惨敗(正:さんぱい)」「云々(正:でんでん)」(云々は冗談です)


私が小学校5年生だった頃だろうか?社会の授業で1人ずつ交代で立ち、教科書を読まされたのだが、ある女の子が「原子力」の単語で言葉が詰まってしまった。意を決して「はらこちから」と読んだら教室中が大爆笑になった。彼女の苗字が「原」だったので自分の読める方法で言ってしまったのだろう。私も高校生の時に「夏期講習」を「なつきこうしゅう」と言って、友達に笑われた。浪人の時には、親に送った手紙に「通合が悪い」と書いたら「都合の字が間違っている。受験生なのだから気をつけなさい」と言われた。大学の時は友人が永井荷風の「墨東綺譚」を「すみとうきたん」と言うので、「まあ、いいか」と思ったけれど、将来恥をかくかも知れないなと考え直して「ぼくとうきたん、って読むんだけど」、と訂正したら「そうなんだ。ありがとう」と言ってくれた。前にも書いたけれど、小学校4年生の息子が「父ちゃん、これ何て読むの?」と教科書を差し出した。そこには「豊臣秀吉」と書いてあったので「木下藤吉郎が出世して吉の一字だけを残して付けた名前だから、とよとみひできち、って読むんだよ」と教えた。次の日、学校から帰って来た息子が「父ちゃんの嘘つき!学校で皆に笑われたじゃないか!」と怒って来たので「人の言葉を鵜呑みにしては駄目だよ、という事を教えたかったんだ」と言い訳したが、それ以来何か聞かれて答える度に「それ、友達にしゃべっても良い話し?」と念を押すようになり、あまり信用されなくなった。自分では「生きた教育の見本」だと思っていて、私に反省は無かった。それでも「羽毛は、はげと読むんだよ」と教えたら「はいはい」とかわすようになったので、息子がつまらない詐欺などには騙されない立派な大人に育ったのは私の教育方法のたまものだと思っている。


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